【新唐人2010年8月20日付ニュース】先日発表された、アメリカ・商務省の報告書によると、6月のアメリカの貿易赤字は2008年10月以来の規模になりました。逆に中国は、7月の貿易黒字が急速に拡大。アメリカは、人民元切り上げの圧力を強めると思われます。
アメリカ・サウスカロライナ大学の謝田教授は、アメリカが圧力を強めても、中国は輸出を直撃する人民元の切り上げをのまないだろうと分析します。
サウスカロライナ大学 謝田・教授
「人民元が大幅に上がれば、中国の輸出を直撃します。中国は小幅の切り上げで、しのぐでしょう。大幅切り上げはありえません」
ガイトナー財務長官は先日、「アメリカの失業率は向こう数ヶ月上がったあと、下がる」と述べ、FRB(連邦準備制度理事会)のグリーンスパン前議長も失業率の経済への影響に触れました。
教授は、「アメリカは人民元切り上げの圧力を強めるだろうが、中国は受け入れないだろう」と述べます。
サウスカロライナ大学 謝田・教授
「米国の政治家も気付いていますが、中国は時間稼ぎをしているのです。だから米国の圧力は続くでしょう。この貿易摩擦もまだ終わらないでしょう」
また、民主党のシューマー議員は中国の7月の貿易黒字拡大を受けて、「中国は圧力を受けなければ、人民元の操作をやめない」と述べました。
アメリカ下院は、9月15日、人民元レートの公聴会を行う予定です。
新唐人記者がお送りしました。
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